夢幻夜話さま宅の「祝７周年滄海祭」に奉納した一枚。
　延主従の契約の場面でございまする。
　継いだばかりの国を失って死に掛けている王と、王を嫌って蓬山を逃げ出した麒麟。
　双方ボロボロ状態でギリギリ土壇場での契約。大好きな場面を至近距離から（笑）描いてみました。
　
　戦で負けて死にかけて、傷だらけ血だらけで、ちょっとテンションも変わっちゃってる尚隆は、六太じゃなくても
　さぞ怖かったろうと思います。手負いの猛獣を拾ったようなもんでしょう？軽くトラウマになってそう＠六太。
　尚隆にしたって、世迷言並べてるとしか思えない六太のナニを信じたのか、よくあそこでアノ台詞を言ったな、と。
　自棄でいい加減に云ってないところが彼の凄いところですよね。
　
　この絵を描いていて「そういえば六太は”許す"っていってもらってない？」と原作を読み返しましたら
　やっぱり云ってもらってませんね。その代わりといっちゃなんですが、わずか数ページ後に「許さんからな」と
　叱られてたりして（苦笑。つくづく不憫な麒麟さんです＠六太。
　まあそれで500年続いたんだから、結果オーライですかね。
　
　タイトルは「必ず一国だぞ」。尚隆の決意に敬意を表して。
　
　お絵描き的には尚隆をボロボロ汚してゆくのが案外楽しかったんですが、色調整したら目立たなくなりました。
　ちょっと残念。